本物 v.s. ツクリモノ
どういう空間が心地よい?
ちょっと
時間をとって、
思いめぐらしてみてもらえるとよいのですが・・・
あなたはどんな空間を「心地よく」感じるでしょうか・・・
たとえば、プラスチックのおもちゃと木のおもちゃ、
どちらを身近に置きたいですか?
とっても疲れて帰ってきたとき、
アクリル樹脂のモダンな椅子と、木製のロッキングチェア、
どちらに座りたいでしょうか?
ビニールクロスの壁に囲まれた部屋と、塗り壁や木に囲まれた部屋、
どちらが安らげますか?
結局「感性」の問題なので、
言葉でどうこう説明のつくことではないかもしれませんが、
日本人が何千年も親しんできた自然物と、
ここ数十年しか歴史のないビニール・樹脂系のモノ、
長く一緒にいて心地よいのは自然物のほうだと私たちは感じています。
この先の20年、30年、40年、50年・・・
「家」とは長い付き合いになります。
いま現在だけでなく、
年月を経た先の姿も、ちょっと想像してみましょう。
たとえば床材。
ほぼ常に接することになる、重要な部分。
無垢であれば、夏も冬もさらさらで、ぬくもりがあり、はだしでも気持ちよい。
キズは味や思い出になっていきます。
一方、新建材の床材は、ぺたぺたして、冷たく、スリッパが欠かせませんし、
キズがついたらそれはすなわち「劣化」で、味わいにはつながりません。
無垢であれば、表面を削ったり塗りなおしたり、手入れもできます。
オイルやワックス(もちろん溶剤ゼロのもの)を自分で塗れば、なお愛着が増すというもの。
これが新建材であれば、手入れというより、はがして、はり直し。結局高くつきます。
20年後30年後、手に入れたいのは、
あちこち痛んでみすぼらしくなった我が家か、
使い込まれて美しさを増した我が家か。
味わいが増すのは「本物」のほうで、ツクリモノはそうはいきません。
昔の校舎・・・(と言ってもコンクリート造りの建物を思い浮かべる方も多くなってきたかもしれないので、昔々の校舎」と言った方がいいかもしれませんが(笑))
私の通った木造の小学校の階段の手すりは
木目のやわらかいところが磨り減って、硬い冬目のところが浮き出ていて、
それが、つやつやに光って、
子ども心に、<きれいだなぁ・・・>といつも感じていました。
昔の木造建築物は、断熱性も気密性もありませんでしたから、
こうした美しさと、「冬さむい!」という感覚が一緒に身体に刻み込まれていますが、
今は、こうした美しさを、身体に優しい温熱環境の中で、味わうことができます。
感性と性能が両立した住宅を、今は手に入れられる・・・
よい時代になったと思います。
なぜ無垢の木や自然素材にこだわるのか
木は、自然が生み出した天然の素材。
- 見た目に心地よい
- 肌触りがよい
- 香りがよい
- 質感、風格がある
- 木の床は適度な弾力があり、衝撃を吸収するので膝を痛めない
- 断熱性が高い←熱い味噌汁をすすることができるも木のおわんのおかげ
- 紫外線の吸収率が高く目に優しい
など、
木は多くの優れた特質を持っています。
夏は高温多湿。冬は厳しい寒さと乾燥。
そんな日本の気候風土に「木」は最適な住宅素材です。
ジメジメした季節には室内の湿気を吸い、
乾燥した季節には水分を放出する自然の調湿作用も備えているため、
室内の湿度管理にも一役買います。
また、天然の無垢材は、材そのものに人体に有害な化学物質などを含んでいないので、
小さなお子さまのいらっしゃるご家庭でも安心です。
そして何より、
本物の自然素材の味わいは心の奥底にまで響くものです。
感性を育て守る、本物に囲まれた生活が好き
ながながと書いてきましたが、結局、
私たちが心地よい素材なので、お客様にも提供したい、
実はそれだけでした・・・(笑)