
エアコン1台で家中を
暖かく涼しく保てる断熱性
HEAT20 G2グレード
UA値 0.34 W/㎡K
日本の住まいの断熱性能を表すには、国が品確法で定めている「断熱性能等級」と、民間団体が設定している「HEAT20」という基準が主に用いられます。
既存住宅のほとんどが断熱等級3以下という現状を改善するため、国は2025年以降に新築する住宅に対し、断熱等級4以上を義務化する方針です。
小栗材木店では断熱等級6~7、HEAT20ではG2グレードを水準としています。高断熱化することによって割増となる建築費と、節約できる電気代のコストバランスをシミュレーションした結果、この水準がもっともバランスが良いと考えるからです。


ちぐはぐな断熱は無意味
コスパ良く性能UP
次の絵の中で、もっともコストパフォーマンス良く暖かくできているのは右端の男性です。左端と中央の男性はダウンコートこそ厚手のものを着ていますが、ズボンが不足していたり、隙間風が入るため、暖かくは感じません。
住まいで言うと、ダウンコートは断熱材、ズボンは開口部(窓)、開いた胸元は気密性に置き換えられます。
家を暖かくするためには、とにかく良い断熱材をたくさん詰め込むのではなく、コストパフォーマンスを検証した上で採用する建材を選択し、さらにそれらを適格に施工することが大切です。
小栗材木店では専用のシミュレーションソフトを使用し、お施主様のご予算に収まる最もコスパが高い建材の組合せをご提案しています。


30年後を見据えた
トータルコスト
小栗材木店のシミュレーションでは、建築費に加え毎月どの程度の冷暖房費が必要になるかを算出し、30年分のトータルコストとして検証します。30年という数字は、多くの建て主は30~35年という年数でローンを組むからです。
そして電気代は少なく見積もっても年率3%程度で上昇しているので、この上昇も見込んだうえで検証を行うと、建築費と冷暖房費のバランスにおいて、もっとも費用対効果が高くなるのがG2レベルの水準なのです。
HEAT20-G2の性能があれば、東濃エリアなどの省エネ地域区分の5地域で光熱費を抑えながらエアコン1台or2台による全室冷暖房が十分に達成可能になります。


健康と断熱の密な関係
小栗材木店が高断熱かつ全館空調の家にこだわる理由の一つに、健康面でのメリットがあります。
厚生労働省の人工動態統計をはじめ、寒い季節と死亡率の関係や、住宅の温熱環境とそこに住む人の健康改善度についての統計よると、ヒートショックをはじめ、全ての疾病において冬季のほうがリスクが高くなることが分かっています。
さらに意外なことに、疾病だけでなく家庭内事故や外傷においても冬のほうがリスクが高くなります。これは、寒い季節に行動範囲が狭まり運動不足になることや、厚着をして転倒や可動域の低下、さらには衣服への引火(火災)などの原因が挙げられています。
「脱衣室の温度が2℃上昇すると介護期間が4年短縮できる」という慶応大学の研究発表もあります。実際に自分や身内の介護期間が4年縮まるとしたら、いくらの価値があるでしょうか。その費用を住宅の高断熱化に当ててもお釣りがくるのではないでしょうか。

